本格的な入院に向けて持ち物の準備を行いました

Tips

みなさんこんにちは。がんつげです。

前回生検のために一泊二日で入院しましたが、この度抗がん剤治療と放射線治療のために10日間入院することが決まりました。

一泊二日であれば多少の我慢ができるのであればとりあえず着替えの下着さえあれば後はなんとかなるのですが、10日間となると話しが変わってきます

大部屋生活、シャワー、娯楽、嗜好品、etc….考えることが山のように有るぞ!

こちとら海外旅行経験20カ国以上なので荷物の選別・運搬についてそれなりに自信が有るためあまり気負ってはいないのですが、単身での長期入院は初めてなのでその点が不安です。

コロナで面会もできないし、持ってきてもらうのは心苦しいからできる限り揃えてから行きたいところですな。

というわけで準備した事柄についてご紹介します。がんに限らずこれから入院される方のご参考になれば幸いです。

前提条件

入院する病院によって条件が異なるはずなので、念のためこのあたりを記述します。

入院する病院

入院先は国立がん研究センター中央病院です。

国立がん研究センター中央病院 (東京都 築地)
国立がん研究センター中央病院公式サイトです。

入院に際しては必要な持ち物や注意事項を冊子にまとめて渡してくれたりします。ありがたい。ちなみにウェブサイトでも参照することができます。

入院時に必須となるものとして診察券、保険証、限度額適用認定証などからアメニティ類や日用品などリスト形式で教えてくれます。ベースはこれに従って準備することで事足りました。

入院に関する制限等

がんつげの場合は特にありません。場合によっては食事制限などが有るようなのでそのへんはみなさまの都合に合わせて読んでいただければと思います。

部屋の希望

差額ベッド代はかかりますが、個室や有料ベッドを指定することができます。と言うか個室も含めて第一希望~第三希望まで出しておく必要があります。

差額ベッド代に関する認識

病院側の都合で個室に入れられる場合は差額ベッド代を払う必要ないよね?それなのに希望出すってどういうことなの?それで有料のベッドに回されたら同意書取ってあるということになって支払いが発生するんだよね?健康保険の対象外だし、なんか納得いかないんだけど。

という話も把握はしていますし確かに納得はしていないのですが、がんつげ自身が”よりよい環境にお金をかけるのは必然派”であることと、命が懸かってるのでつべこべ言わずに治療開始したいということで細かいことは気にしないことにしました。

そういうやつがいるから病人の権利が云々という議論もあるかもしれませんが、私の場合は幸いにも保険金もでるのでカネで解決できることは金を払って解決していくことにしました。細けえことで時間取られたくなかったんだよ。

さっさと治療して長生きしたいんじゃ

また、個室でなければ入っている保険の日額給付金で補填できことが分かっているのもでかいですね。保険に入っていなかったら可能な限り差額ベッド代がかからない部屋を選んでいたとは思います。

個室を経験した上での部屋選択

前回は一番安い個室でしたが、一晩過ごした感じとしては、

という印象でした。少しでも外の景色を見て開放感を味わいたい+日光を浴びてセロトニン出したほうが健康に良さそうという理由です。元々日当たりにはこだわるタイプなのでここは譲れない。

音やシャワーについてはちょっと心残りがありますがコスパを考えると大部屋でも良いかという判断です。個室も部屋のドア開けっ放しな時間が結構長いので個室感薄かったと言うのもあります(ドアを閉めることは可能)。

というわけで以下の希望を提出。どの部屋のグレードになるかは今いる患者の都合が変わる可能性があるので、前日にならないとわからないようです。ちなみに個室は一番安くて35,000円/日(税抜き)です。詳細はこの辺をご覧ください。

  • 第一希望:4人部屋の窓側(差額:6,000円/日)
  • 第二希望:2人部屋の窓側(差額:7,000円/日)
  • 第三希望:4人部屋の廊下側(差額:なし)

荷物の準備

用意するものは入院手続き的に必要なものと、貴重品、衣類・アメニティ、娯楽用品辺りです。可能な範囲で日常生活を演出できるような品を持っていったほうが良いかと想定して準備しました。

入院手続きに必要なものと貴重品

入院手続きに必要なものは以下のとおりです。まあまああります。

  • 診療券
  • 保険証
  • 限度額適用認定証(多額の費用を請求されることになるが、最終的に加入している健康保険から払い戻しが有るので、一時的に数十万円単位の支払いができる蓄えがあるなら究極的には不要
  • 印鑑
  • 住民票または住民票記載事項証明書(前回入院3か月以内は不要。)
  • 連絡先
  • 身元引受書兼診療費等支払保証書(有事の際に入院費用を支払ってくれる人が必要)
  • 持参薬記入表

この内診察券・保険証・印鑑などの貴重品や小物は現金とまとめて身につけて持ち運び可能なポーチに入れて持っていくことにしました。

印鑑類の貴重品とスマホを同時に入れることができる。肩にかけて持ち運べる。2部屋有るので1部屋は現金、小銭を裸のままで入れて財布を持ち歩かなくても良いようにできる。

入院中は貴重品を入れる鍵付きの箱が有るのでそこに入れておくのでいいのですが、入院で荷物が多くなるとカバンの中から探すのも大変なので、見つけやすくするためにこのような措置に落ち着きました。

病院内にはコンビニ(ローソン/24時間営業)もあって買い物はスマホだけでキャッシュレスに可能ですが、各所に有る自動販売機は現金支払いのみなので念のため多少の現金も持ち歩ける方式がGoodです。普段使いの財布は病院に持ち込まず家で保管する想定です。

使用するつもりはないですが、日用品のデリバリーサービスや、クリーニングサービスなんかもあります。もしかしたらそれらも現金支払いかもしれません。

住民票の取得について

現在は夕方で、明日から入院とか言われても住民票入手不可能じゃん。馬鹿なの?

などと思っていましたが、最近はマイナンバーカードがあればコンビニで印刷することが可能です。まずはご自身の市町村のホームページをご確認いただくのが良いかと思います。

ちなみに住民票を取得するのが困難であろう点については病院側も認識しているので後日提出でも可という説明を受けました。他の手続きもそうですが一昔前の病院に比べると比較的に融通が利いてきているように思います。

衣類・アメニティ

可能な限り金の力で解決すべく、レンタルできるものはレンタルします。

パジャマ・タオル・アメニティ

両方合わせて約500円/日でレンタルできるようです。洗濯の手間やトランク内を専有するスペース、コーディネートを考える時間等などを勘案するとコスパはいいと思ったのでレンタルすることにしました。ずっとパジャマ姿はちょっとダサいですが、面会も無いので格好を気にしてもしょうがないです。

そもそも休日は着替えないで引きこもっているからがんつげ的には問題なかったりします。

支払いは退院時に入院費用と一緒に払います。確認していませんが、十中八九保険適用外です。

アメニティ類は有料ベッドを使用している場合シャンプー・リンス・洗顔・ボディソープ、歯磨きセット、コップ、ティッシュ(1箱)、ウエットティッシュ(1箱)が付いてきます。

がんつげは使い慣れているものを使用したかったのでシャンプー類は自前のものを用意しておきました。

下着類

下着は自分で用意するのが必須ですね。最悪ほかを全部病院で現地調達することを想定しておくとこれだけ持っていけば入院は可能といえば可能です。10日分もストックがなかったので慌てて買いに行きました。

世の中的には紙パンツという選択肢も有るようですが、使ったことがないのでちょっと分からず。捨てて持ち帰ったり洗濯する必要がないのは便利ですね。

下着以外の衣類としては、退院時に着る着替え+αくらいを念のため用意しておきます。

履物

靴だと毎日靴下を履かないといけないし、その分用意も大変だから、適当なサンダルかクロックスを持っていけばOKだろ。

と思っていたのですが、実際にはサンダル・スリッパ、クロックスはだめで、かかとのある履物を用意しろと指定がありました。

靴下は断固として履かないとして、毎回靴を履く動作をするのはかなり面倒くさいぞ。

というわけで以下を家の近くの靴流通センターで購入しておきました。かかとを潰しても履ける優れものです。3,000円くらいした。まあまあな値段。

がんつげは甲高、幅広な足の持ち主で、普段は28cm以上の靴じゃないときついタイプなのですが、こちらの3Lタイプは問題なく履くことができました。柔らかい素材でできています。

他にもデザインが気に入ったものが有ったのですが、足の甲が合わなくて断念しましたので、足デカ兄貴姉貴は実際に履いてみてから購入を決めたほうがいいかと思います。

日用品類(含む食品類)

ティッシュ類は前回の一泊二日のときに入手した余りがあるのでそれを持っていきます。

それ以外は様々な入院ブログを読んだ結果とりあえず以下を百均(セリア)で購入してきました。数については足りなくなると困るのでちょっと多めに買いました。

  • ストロー
  • ストロー穴付きペットボトルキャップ
  • フリーザーバッグ
  • ペーパータオル
  • S字フック
  • ポールに設置できるフック
  • 吸盤で壁に設置できるフック
  • かご
  • マイバッグ類
  • 使い捨てのスプーンやフォーク
  • クッション
  • タオル類が干せそうなピンチ
  • 蓋付きのコップ(プロティンシェイカーを代用)
  • 電源の延長ケーブル(3m、3口)
  • お茶類
  • 調味料(ふりかけ、醤油)
もとから持ってるやつとかここにない細々したものもいくらか持ち込んでいます。

蓋付きコップはIKEAで買ったシェイカー(100円)で、プロティンを飲むのにちょうどよかったやつを持っていくことにしました。一応100℃まで耐えられるのでお茶を入れることは可能との判断。

かごはそのまま使ってもいいのですが、S字フックと組み合わせると壁に貼れる可能性がある一番の有望株です。入院生活のQoL向上はこいつにかかっていると言っても過言ではないはず。

マイバッグ類はシャワー時にタオル類や着替えなんかを持ち歩く際に使用することを想定しています。それ以外にも袋はいくらあってもいいはず。ティッシュ類などのすぐに使いたいアイテム類は机の横にぶら下げておきたいところです。

調味料類は念のため持っていきます。前回特に食事制限等なかったので持ち込んでも問題ないと思いますが、何か言われたらどうしようかなーとか思いながら準備していました。一応前回の入院でご飯のレベルはそんなに悪くなかったのであまり心配はしていませんが…。

娯楽用品

検査や治療が終わるととにかく暇です。特に5時以降は夕飯以外何もないので本当に暇です。健康ではないかもしれませんが、文化的な最低限度の生活をおくる権利を行使すべく暇つぶしの道具を持っていくことは重要なミッションです。

おもちゃ類(PCなど)

他の人を見ると文庫本やクロスワードパズルなどを持ち込んでいる人が多いようでしたが、がんつげの場合は普段暇つぶしとしてPC/タブレットで動画をみたりゲームをしたりブログを書いたりしているのでそちらを持ち込みます。

国立がん研究センター中央病院はFree Wi-Fiが完備されているのでPC/スマホ/タブレット等でネット接続が可能です。ただ、使ってみた感じ病室の電波はそんなに強くないのでその点は承知の上で使用する必要があります。

ネットにつながらなくても快適に過ごすことを想定してPCはSteamでゲームをいくつかダウンロードしておきます。今回はFF6のピクセルリマスター版FF3のピクセルリマスター版を購入して入れておきました。後はAmazonプライム動画をいくつかタブレットにいれておきました。

PC類のガジェットを持っていくとコンセントの数が気になるところですが、がんつげは複数USBの口が付いているチャージャーを持っているのでそれを使います。

コンセント一口でスマホ、タブレット類を複数一度に充電できるので、入院に限らず日常生活でも便利ですのでおすすめです。

会社支給のポケットWi-Fiが有ったので、それも念のため持ち込みます。(会社支給スマホを持っていくのと交換条件w)データ量に限りがありますが、安定した接続が確保されるのはありがたいです。ブログもかけます。

後は念のためセキュリティワイヤーも持っていくことにしました。毎回鍵付きの箱にしまうのは面倒が過ぎますので…。

大部屋の場合はイヤホンも必須なので購入。ちなみに設置されているテレビにもイヤホンを接続できますが、イヤホンジャックが必要なタイプでした。テレビを見たい人はご注意ください。

おやつ類

そもそも自分の食欲の見積もりが苦手な上に、抗がん剤治療で食欲がどう変化するか分からずどれだけ持っていくか難しいところですが、

足りないよりは余るほうがいいだろうし、もっと食いたくなったら最悪コンビニで購入したらいいっしょ

ということで目についたお菓子をかごに入れた結果がこちらです。図らずも1日1種類。

パッキング

1週間以上の海外旅行に使用するトランクに入れて75%くらい埋まった感じです。確か70リットルくらいのトランクです。PCやガジェット類、貴重品は別のバックパックに入れて手持ちで持っていきます。

衣類はインナーバッグに入れていくと管理に便利です。

かごの奥行きが結構あって蓋が閉めにくかったので薄型を購入したほうがいいかもしれません。

その他

空調が合わない場合があるとどなたかのブログ記事で見かけていたのと、たまたまスーパーに行ったら投げ売りされていたのでお守りとしてハンディタイプの扇風機を購入しておきました。多分使わないとは思いますが念のため。

その他の準備

入院にあたって持ち物以外で準備したものをご紹介します。

郵便物の不在届

ちょうど入院期間中に前の病院から診断書が届く予定だったのですが、調べた限り受け取らずに1週間以上経つと病院に戻ってしまうようでした。保険金の支払いに必要なのでなんとかして受け取っておきたいわけです。

郵便局に相談に行った所、

不在届を出していただければ最長30日は郵便局で保管できますよ。

ということだったので不在届を出してきました。こんなサービスが有るとは知りませんでした。

ちなみに不在届を出すと同一世帯の家族の分も含めてすべての荷物が止まるのでその点は注意が必要です。同じようなことを何度も訊かれるので、先に一人暮らしである旨を伝えたほうが話が早かったかもしれません。

不在届の申込書はこんな感じ。ネットで書式はダウンロードできるようですが、提出は身分証とともに郵便局に持っていく必要があります。

自分の状態の記録

抗がん剤治療はどうやら毛が抜ける等の副作用があるらしいので、個人的な興味に従って自分の身体変化を確認すべく写真を撮ってみたりしました。変化のチェックが楽しみです。

割りと全身毛が濃い方なのでどうなるのか気になります。

まとめ

持ち物の準備状況についてご紹介しました。

10日間の入院なんてなかなかないのでちょっと不安ですが、実際に入院してみた後にどうだったかの反省会の記事も載せてみようと思います。

がんではないにせよ、何かしらの理由で長期入院の予定が有る方にこの記事がお役に立てれば幸いです。

でわでわ。ごきげんよう!!

本ブログが「参考になった」「お疲れ様」「頑張って生きて」という方がいらっしゃいましたら、チップ(100円~)大歓迎です。今後の生きる力につながります。

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